歳の差姉弟旅番外編1セブ島

多くのお父さんは子供と二人で旅することを夢見るのではないでしょうか。とはいえ、ママがいないので、万が一病気になったらどうしようとか、行ってみたものの子供が楽しめなかったらどうしようかとか、億劫になる要素も間違いなくありますよね。

みいちゃんとは5歳の時、二人でプーケットに行きました。その時も、ワクワクする気持ちと、健康で楽しく過ごせるのか心配する気持ちが入り混じった状態で旅行したことを覚えています。結果的には、旅行は大成功。みいちゃんとさらに仲良くなれたのに加え、ママがいてくれることそのものへの有難さを改めて感じることができました。

そんなこともあり、はるっちともいつかは2人旅をしたいとぼんやりと思っていたところ、2019年年末にママとみいちゃんにそれぞれ別の予定が入り、はるっちとパパだけの時間ができたので二人旅を計画することにしました。

旅の行先は、やはり万が一のことを考え、医療体制が整っている都市部のリゾートにすることに。はるっちもパパもプールが好きなので、プールがある施設で思い切り楽しもうと、行く先候補を4つに絞りました。

【候補】

PICグアムは一度行ったことがあったので候補から除き、ドバイは同じアジアでもフライト時間が12時間以上と長く、お値段も高いので短期滞在には効率が悪く断念。残ったフィリピンかケアンズで悩みました。両方捨てがたかったのですが、セキュリティーがしっかりしていると書かれていたJ Park Resortに2019年12月21日に出発し、24日に戻ってくる3泊4日のプランを選びました。韓国資本のホテルなので辛い食べ物が苦手なはるっちに食事が合わなかったらどうしようかと、その点は心配でしたが、総合的に考えてこのプランに決めました。

初日、全日空5321便 <成田発9:35発 セブ14:00着(時差は日本が1時間早いです)>に搭乗すべく、日の出前の朝5時台に家を出発し、スカイライナーで成田空港へ行きました。旅の高揚感からか、はるっちは起きた時からノリノリ。飛行機の搭乗口でも踊っていました。飛行機の中での過ごし方ですが、100円ショップでお絵かき帳などを準備していましたが、結局スマホゲームに熱中し、あっという間にセブに到着しました。天気予報ではセブは晴れで気温30度を超えているということだったので、荷物受取所でパパとはるっちは張り切って半袖Tシャツ、短パンに着替えました。

車酔いをするはるっちのために、空港からホテルまで最短で行きたかったので、事前にタビナカで予約したバンを利用しました。空港の到着口を出ると、クーラーと外気が入り混じったような東南アジア独特の空気を感じ、旅が始まったことを改めて実感しました。既に白いシャツを着たドライバーさんが、名前の書いた札を持って待っていてくれ、すぐにピックアップしてもらいました。

白が生える南国

車で移動中はるっちは、赤や緑など色とりどりの小型公共バス、カラフルな街の塀など南国らしい景色をじっくりと眺めていました。しばらく大通りを進んだ後、高級ホテル群がある左ではなく、バナナがたくさんつるされているお店の前を右折。しばらく鄙びた場所を行くと、段々ハングル文字のある建物が増えてきて、J Park Resortに近づいてきた予感がしました。人通りが増えてきたところで左手にホテルが見えてきました。入り口には警備犬も配置されていてホテル関係者以外の人が敷地に入ってこないように厳密にコントロールしてました。 空港からおおよそ20分程度でホテルに到着。少し早めに到着したのでチェックインの15時まで時間が余ったのですが、クーラーの効いた部屋でウエルカムドリンクを出していただきました。ホテルのロビーは大理石で高級感があり、チェックインしているのは韓国人ファミリーがほとんどでした。

南国らしいカラフルな壁
赤い乗り合いバス

ホテルの部屋に入った頃には天気は曇り出していたので部屋でCartoon Networkを観たり、ロビーで大きなクリスマスツリーを見たりと、のんびり過ごしました。夕飯の前には、小雨の中プールを視察。キノコのオブジェの間を流れるプールや大きなバケツから水が落ちてくるフィールドなど楽しそうなエリアが多くあり、翌日の楽しみが増えました。ロビーに戻り、はるっちが食べられそうな夕食のレストランを調べたところ、日本料理屋が近くにあることが判明。まだ小雨が降っていたのでコンシュルジュのアドバイスでミニカートで移動しました。が、レストランはホテルの敷地内(丁度警備犬のいた入り口付近)にあり、徒歩でも2-3分。わざわざカートを利用するほどの距離ではないことが判明。

流れるプール
水が落ちてくる広場

お店は”呑ん気”という名前で、日本の居酒屋さんを少しエキゾチックにしたようなやや怪しげな外観でしたが、中に入るとクリスマスで会食をしている現地ファミリーもいて、それなりに賑わっていました。はるっちとパパは、はるっちの大好物うどんを注文。味は結構美味しく、食べ物のストライクゾーンが狭いはるっちもつるつる日本と同じように食べていました。ホテル内のレストランよりリーズナブルで味もよく満足してお部屋に戻りました。“吞ん気”をその後調べたところ、日本人駐在者や留学生が愛用するマニラにもあるチェーン店のようで、それは美味しいはずだと納得しました。

2日目は快晴。はるっちは元気に起きてきました。朝食はホテルの一階にあるビュッフェを利用しました。はるっちはペンネ、ホットケーキ、茹でコーンをしっかり食べました。品揃えもよく子供でも好きなものが選べてよかったです。

お部屋で水着に着替えいよいよプールへ。パパがアマゾンで買ったママに評判の悪かったペラペラの水着を張り切って着たはるっちはやる気満々。昨日視察した流れるプールに行くのかと思ったら一番近くの大型プールに。レストランの周りにプールを配したドーナツ型のプールで、小さな滝やバスケットゴールがあり、多くの子供たちでにぎわっていました。はるっちもボールをゲットしてバスケットをしていましたが、全く入らず。 負け戦はしない主義のはるっちは、アトラクションを離れ次第に水に潜ることに専念。プールではすぐ水に慣れて潜るだけでも楽しそうでした。最初は潜るだけだったはるっちも、最後10メートルほど独特の形で泳げるようになっていました。子供の適応力と楽しいことへの集中力はすごいですね。

はるっちはランチにプールサイドでボロネーゼを食べましたが、あっという間に食べ終え、再びプールに。30度を超えとても暑かったので、それからは、ひたすらパパと潜りっこをし続け、少し陽射しが陰ってきた午後4時過ぎにお部屋に戻りました。

お部屋でテレビを見た後、日が暮れたので、はるっちの希望で今日も“吞ん気”に行くことに。昨日の反省を生かし徒歩で行きましたが、Google Mapによるとホテルの前にスーパーマーケットがあるとのことで、夕食の前に寄ってみることにしました。ホテルの中は閑静ですが、一歩外に出ると人通り、車通りが激しいのであまり徒歩で遠出する感じではなかったです。何とかホテル前の通りを渡ってスーパーに行きましたが、すべて韓国食材でお値段も結構高いお店だったので、何も買わずにUターン。 韓国人宿泊客はいろんなところから買い物袋をぶら下げて帰ってきたので探せばお店があったかもしれませんが、そこまで勇気が出ず諦めました。 “吞ん気”は2度目でしたが既に馴染みのお店のように昨日と同じうどんを食べました。やはり日本と変わらない味でした。

3日目も快晴。 今日も朝食をブッフェで取った後、はるっちが気になっていたパターゴルフへ。プールの真横にある本当に小さい9ホールのコースで、はるっちのゴルフデビューです。

受付の男性にお金を渡すとパターとボールを貸してくれました。人工コースながら途中に木が植えてあったり、急坂があったりして、なかなか最初はうまくできませんでしたが、はるっちも段々コツを覚えて、カップインできるようになりました。すいていたのでプレーしやすかったです。

ゴルフの後はいよいよ流れるプールに。初日にも視察しましたが、テーマパークのように、流れるプールの横にはキノコやカエルのオブジェがあり、プールの上に噴水が落ちてくる仕掛けがしてありました。浮き輪で浮いて一周10分くらいの長さでした。また、流れるプールの中州には船から水が噴出する広場がありました。はるっちもプカプカ浮いて水に流されていました。また、広場では上から落ちてくる水を、滝に打たれる修行僧のように水に打たれたり、パパに水をかけてもらって逃げるという遊びを繰り返し楽しんでいました。昼食は昨日と同じレストランで同じボロネーゼを食べ、午後は普通のプールに。はるっちは近くにいた韓国人の女の子と楽しそうに潜っていました。チェックイン後、日本人家族と中国人家族を2、3組見かけただけで後は韓国人家族だったので、少々Awayな気持ちになっていましたが、はるっちが国籍を超えて楽しそうに遊んでいるのを見て、安心をしました。海も近くにあるので、ビーチ(岩場です)も散策しました。この日は、はるっち絶好調で、その後もプールに落ちている落ち葉を集めて、パパに空に向けて投げてもらい、それを捕まえるという独自の遊びを日が暮れるまで楽しみました。

今日はセブ最後の夜なので、夕飯は”呑ん気”でなくビーチエリアのホテルのダイナー”Havana By The Sea“へ。ホテルのロビーを通ってダイナーまではライトアップされていてとても素敵な雰囲気でした。

ダイナーは海の上にせり出すよう設計されており、床の下には熱帯魚が見え、はるっちも気に入っていました。はるっちはまたまたいつも通りのボロネーゼ、パパはハンバーグを注文しました。付け合わせのパンが大量に来たためどういうことかと思ったら、ちぎって海に投げると上から熱帯魚が見えるというサービスになっていました。はるっちもパンをたくさん投げていましたが、なぜかこのお店には日本人ファミリーも多く、他の日本人の子たちと一緒に熱帯魚を観賞していました。結構日本人もいたのですね。最後の夜に素敵な経験をさせてもらいました。従業員の人たちもホスピタリティーに満ちており、お勧めです。

海に向けてフランスパンを発射

部屋に戻り、はるっちは就寝、パパは荷造りをしていると、ドアの下から紙が一枚差し込まれ、自動チェックアウトかと思いながら見ると、季節外れの台風が発生し明日以降天候が悪化すると通知。台風が生まれる地域なので予測外で焦りました。スマホで天気予報をチェックしましたが、明日の夕方から雨マークになっており無事飛行機が飛び立たなかったらどうしようと気をもみながら眠りました。

4日目最終日。台風の様子は無く、天気は曇り。いつものようにブッフェで食事をし、プールに行こうと思ったら、はるっちは、泳がずに昨日と同じパターゴルフと、そのすぐそばにあるカートに乗りたいとのことで方針転換。飛行機は15時発で、天候が変わる前に早めにホテルを出て空港に着きたかったので、遊んだ後お着換えが必要なプール以外で遊ぶことは大歓迎でした。パターゴルフ3ラウンドした後、カートに挑戦。カートは足でこぐタイプで、はるっちは古いカートにあたってしまいました。地元の乗りなれた子が新しめのカートでスピードを出し、はるっちのカートを追い抜いていく度に悔しがるはるっち。でも後でカートに乗っている時の写真を見ると笑顔いっぱい。大いに楽しんでいたようです。

坂道もあるコースを頑張って上るはるっち

11時にはバスでホテルから空港に向かいました。幸い曇りで雨は降っていませんでした。

空港でランチをしたあと、出発まで時間があったので、空港内を散策。レゴブロックで遊べるお店があり、はるっちとパパでお家を作ったりして過ごしました。空港で遊んでいたので、あっという間に搭乗時間になりましたが、いつの間にか窓の外は雨に。無事出発して欲しいと祈りながらブリッジを渡って座席に到着。パパの心配をよそに、はるっちは早速ゲームを開始。これくらいリラックスしてくれていた方が親としては安心です。風は強くなさそうに見えていたので、大丈夫だと思いましたが、実際、定刻通り15時の離陸で揺れることもなく飛び、安心しました。はるっちも飽きることなく20時30分に4時間半(1時間の時差)のフライトを終え成田空港に到着しました。日本とフィリピンの気温差は20度以上あるのではるっちとパパは荷物を受け取ってすぐ冬仕様にお着換えし、10時過ぎにお家に着きました。後で調べたところ、翌日から台風で飛行機が欠航したようで、無事について本当に良かったです。

行く前はいろいろ心配しましたが、いざ行ってみるとあっという間に時間が経ち、本当に短く感じました。行く前の億劫さを乗り越えれば、無邪気な子供との2人旅は貴重でかけがえの無い思い出ができるので、本当にお勧めです。

J Park Resortも、お店の商品が高いことを除けば、施設・サービスともに洗練されており、ホテル内で十分に楽しめました。

既にはるっちは就寝していますが、明日はクリスマス。はるっちにはサンタさんは来たのでしょうか?(おしまい)

いいね!
↑ よかったら「いいね!」お願いします♡
読み込み中...